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録音審査結果講評

第1回六本木国際ギターコンクール予選(音源審査)の結果が出ました。
こちら
河野智美、鈴木大介、原善伸の三審査員が80点を合格ラインとして採点しました。
本選は6人ずつ6組で行うことから48名中三審査員の平均点上位から36名を合格としました。
先日フェイスブックにも書きましたが、課題曲(カルカッシ/Op.60-3)のレベルからすると、
ビリつき、音抜け、譜読みの間違いなどのミスが多く、また録音状態の悪い人も目立ち、
決して満足のいくものではありませんでした。
結局、平均点が80点を超えた人は17名、71〜79が19名、70点以下が12名で、結果として、
70点以下が不合格ということになりました。

私が審査した感想、またこれから挑戦する方の課題として、
まず、ミスのない音源を作って欲しいと思います。成功するまで何度でもチャレンジしてください。
ミスの起こる箇所をチェックし克服法を工夫してください。
例えば今回の課題曲(14)小節では3指が次のセーハしているラに触れてはっきり出ていない人が多かったです。
また、ポジション移動する際、最後の音が出ていない人も同様です。
ちょっとしたビリつきは決して「まあいいか」と思わないこと。私はビリつきは全て減点しました。
消音にも問題点がありました。
(13)小節の頭のミ♯と、前の小節で弾いたミが6弦に共鳴して鳴っているミ(ナチュラル)がぶつかっている人も多かったです。
この練習曲のテーマでもある倚音(アポジャトゥーラ)の解決がされていない人も目立ちました。
ただ、(7)小節2拍目のミは4拍目のレ♯に解決するのですが、3拍目ですでにグリッサンドした4指でレ♯を鳴らしてしまってはいけません。
譜読みでは(20)小節4拍目ラを1オクターブ下で弾いている人が2名いました。
また、aimのアルペジョをamiで弾いている人もいました。
最後に録音状態です。
一体どういう機械で録音したんだろうと思われるような音源も決して少なくありませんでした。
最近は色々な録音機器が出ており、ポータブルレコーダーの性能は非常に良くなっています。
スマートフォンの録音機能も向上し十分録音審査に耐えられる性能になっていると思います。
一方、安価なボイスレコーダーなどは音楽の録音には向きません。
また極端なボリュームで全て音が割れてしまっていいるものや、逆に音量を最大にしても聞き取りにくいほど低いもの、
エフェクターをかけたような不自然な響のものは減点の対象です。
録音後必ず適正なスピーカーやヘッドフォンで再生し審査(鑑賞)に耐えるものかチェックしてください。

9月30日(日)の本選はブラインド審査となります。
会場の関係で控室での練習ができないため、苦肉の策として6人ずつに分け15分間ずつの練習をしてもらうという、
フィギアスケートの6分間練習にアイデアをもらった方法を考えました。
また、参加者の時間的負担をできるだけ減らすため、演奏順の抽選もあらかじめコンピューターでしてしまい、全員が朝集合する必要のないようにしました。演奏後も審査結果を何時間も待たなくて済むように翌日ウェブ上でとしました。
表彰は後日受賞者コンサートでということになります。入賞者以外の名前は公表しません。
一般のギターコンクールとは全く違った様相となりましたが、結果と受賞者紹介などは雑誌やウエブなどを通して周知していきます。

私は時々ギターコンクールを観戦し、失礼ながら外見が微妙に採点に影響しているのではないかという危惧を抱いておりました。
これは自分に対する不安感、不信感でもあります。
今回のコンクールでは予選、本選を通じて完全にブラインドにできないか色々考え、このような方法にいたしました。
初めての試みでもあり、何かと不備もあるかと思いますが、参加者の意見をできるだけ汲み取り、できる限り公平な審査ができるよう努力いたします。

ギターフェスティバル2018/7/8

先日の横浜みなとみらいホール(小)での演奏です。
F.ソル/マルボローの主題による変奏曲
A.バリオス/ワルツ第4番

CD紹介

牧野詩織(フルート)と井上仁一郎(ギター)の新譜CD「romances」を聴いた。岩手(牧野)と福島(井上)出身の二人が陸前高田市の箱根山テラスで録音した一枚。ここは東日本大震災後に民間で計画された交流地点としての宿泊・滞在施設だと言う。バルトーク/ルーマニア民族舞曲、モリコーネ/ニューシネマパラダイス、ピアソラ/タンゴの歴史などフルート&ギターの定番曲を中心に、前後にシューマン/3つのロマンス、ブラームス/間奏曲Op.118-2と言った大作曲家の作品を配している。どの曲も息の合った上質な演奏だが、二人はこのドイツロマン派の小品を優しく親しみを持って演奏していて私は気に入った。オリジナル作品である「タンゴの歴史」以外は井上の編曲。


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神奈川ギターフェスティバル終了

昨日、神奈川ギター協会サマーフェスティバル終了しました。
久々に打ち上げ参加です。
私は「マルボローの主題による変奏曲/ソル」と「ワルツ第4番/バリオス」を演奏しました。

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サンプル投稿削除

昨日、当ブログにギターやウクレレに関する記事が掲載されましたが、
これはホームページ作成会社がサンプルとして出してきたものが、誤って公開されたものです。
記事は私の意図することとは違っておりましたので削除いたしました。
すでにお読みになられた方にはご迷惑をおかけいたしました。

F.ソル/マルボローの主題による変奏曲

ブログに動画を貼り付けることができるようになりました。
7月8日(日)のサマーフェスティバル(横浜みなとみらいホール)の練習です。

鈴木大介特別レッスン

洗足学園ギターコース、鈴木大介客員教授の特別レッスンです。
今年度2回目、いつも懇切丁寧な指導をして頂いています。

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改変された楽譜について

先日、FBでの加納秀夫さんの投稿にお答えした折、そう言えばいくつか気になる改変をされた楽譜を思い出したので、指摘しておきます。

古典期の作品では近年初版およびそれに近い楽譜のファクシミリを見ることができます。またそれらを検証した原典版も出版されています。理論上明らかな間違いでなければ、初期出版譜を尊重すべきだと考えます。

 

F.ソル Op.31-4

2小節目のラに♯がついた楽譜を見かけますが、ロ短調自然的短音階Ⅴ度の和音と考えられますので、♯は必要ありません。

初期楽譜の運指はセーハ(ラ)を指示しています。

 

メッソニエ版(18世紀初頭)

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「発表会用ギター名曲集」現代ギター社

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D.アグアド、エチュード ホ短調

6小節目レに♯がついた楽譜があります。これもホ短調自然的短音階Ⅴ度の和音で♯はいりません。

 

Nuevo Metodo para Guitarra(Madrid,1843)

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「アグアード35のエチュード」全音楽譜出版社

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これら①②の例は和声的短音階七度音を通常半音上げることからなされた改変と思われますが、自然的短音階上の和音と考えそのままにすべきです。やや古い(ルネッサンス的)響きになるのが特徴です。この2曲がソルとアグアドという親しい間柄の作曲家の作例としても興味深いところです。

 

 

M.カルカッシOp.60-8

 

3段の2小節目は同主単調(ホ短調)のⅥ度と考えられますのでドはナチュラルです。

 

Brands edition c.1851 による原典版(CHANTERELLE470)

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「カルカッシ25のエチュード」全音楽譜出版社

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M.カルカッシOp.60-23

 

写真4段目最後の和音はいわゆる増六の和音で、低音のファと上声のレ♯が増六度を成しています。

 

Brands edition c.1851 による原典版(CHANTERELLE470)

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「カルカッシ25のエチュード」全音楽譜出版社

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粗探しのようにも見え恐縮ですが、上記4曲ともよく知られた曲であり、コンクールの課題曲などにも出題されることがあるようですので、あえて投稿させていただきました。

 

エアジン・ライブ

ライブハウスの老舗〈横浜エアジン〉で人生初ライブをします。といっても、ドイツ留学時代からの友人うめもとオーナーに我儘を言ってPAなしの生音です。ご予約はエアジンでも私でも結構です。

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サマーフェスティバル

神奈川ギター協会会員によるコンサートです。
私も独奏で参加します。

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