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ソルの練習曲Op.60-18

F.Sor/Op.60-18 イ短調 4/4

ソル先生「この課題の目的は、ある和音から次の和音への移行において左手の複数の指による押弦を、一度の動きで出来るようにすることである」(現代ギター社版ソルギター全集11)と言っておられます。
つまりコードはいっぺんに押さえろということですね。ニ拍分が一つのコードになっていますから、4音の和音連結として練習すると効果がありますし、和声進行がよくわかります。

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ソルの練習曲Op.60-17

F.Sor/Op.60-17 

意地悪ソル先生。昨日No.16の突然の高速装飾音形は大変でした。
今日は一見やさしそうなハ長調のアルペジョの練習曲です。
ゆっくり注意深く弾けば難しくはないのですが、いざAllegro moderato(ほどよく速く)で弾こうとすると、次の音の予測をシラッと裏切ってくれちゃいます。

 

ソルの練習曲Op.60-16

F.Sor/Op.60-16 Andantino ト長調 2/4

今日はト長調。こうなってくると、この練習曲集に対するソル先生の調性上の思惑はあまりなくて、思いつくまま生徒の為に曲を並べたという感じです。
しかしだからといってこの曲集がダメかと言うと全然そんなことはなくて、どれをとっても魅力ある小品です。
私は常々思うのですが、学習者は現在の技術でいかに多くの曲を練習するかが非常に大切で、やたら取り組む曲の難易度を上げて行くのは行き詰まりの原因の多くを占める気がしています。

 

ソルの練習曲Op.60-15

F.Sor/Op.60-15 Allegro ホ長調 6/8

昨日とは一転明るい一曲。Allegroは通常速く弾かれますが、元は「快活に、陽気に」と言った意味です。
スピードよりも楽しい感じを出してください。
ソル先生、4つも付けた気遣いでしょうか、前半は随分やさしく書いてくださいましたが、後半に入ってからの4小節は、前半調子に乗って飛ばしすぎると崩壊します。

 

ソルの練習曲Op.60-14

F.Sor/Op.60-14 Andante ホ短調3/4

ソルが書いた最も悲しみをたたえた曲のひとつ。
この練習曲集が出版された翌年、パーピストであったソルの娘が若くして亡くなります。
ソルは大変失望し、病を得て2年後1839710日娘の後を追うように亡くなります。
喉と胸の癌であったと伝えられます。

 

ソルの練習曲Op.60-13

F.Sor/Op.60-13 ハ長調 2/4

No.12を与えられた可愛い生徒「先生、なんで急に難しくなっちゃんたんですか?
ト長調になって全部ファにはを付けなくちゃならないのに、曲の中にまでやナチュラルがいっぱいでとても弾けません」
ソル先生「しょうがないなあ。じゃあ、もう一度ハ長調にしましょう。♯2箇所とひとつだけ付けさせてね」

 

ソルの練習曲Op.60-12

F.Sor/Op.60-12 ト長調 2/4

ト長調2曲目。ソル先生No.11がやさしすぎると思ったのか、急にレベルが上がりましたね。
ソルの生徒にバーデットとウェインライトというイギリス人少女がいたことが分かっています。
教則本で賛辞を与えられたり、曲を献呈されたりするくらいですから相当の腕前だったようです。
きっと生徒の腕前に合わせて色々な練習曲を与えていたんでしょうね。羨ましいですね。

 

ソルの練習曲Op.60-11

F.Sor/Op.60-11 ト長調 6/8

ついにト長調! ところでこの曲ののどかな田園を思わせる出だし、ソシレソ(レは1オクターブ下)は移動ドで読めばドミソドとなります。
ソルには冒頭にドミソ(移動ドで)つまり主和音の音だけを使ったメロディーの曲がたくさんあります。
練習曲ではOp.31-1Op.35-1、また二重奏の名曲アンクラージュマンなどなど切りがありません。
「ドミソだけで始めてもこんなに良い曲が出来るんだよ」というソルの想いが伝わってきます。

 

ソルの練習曲Op.60-10

F.Sor/Op.60-10 ハ長調 4/4

どこまで続くのハ長調? 実はOp.60の25の練習曲中11曲がハ長調です。
余程ソル先生の生徒は♯♭が苦手だったか、もしくはやさしく見せかけて多くの人に楽譜を買ってもらいたかったのか、不謹慎な想像をしてしまいます。
どの曲も出だしはいたって簡単で誰にでも弾けるように見えます。しかし後半になると必ず何か仕掛けがあって、またそこが良いのですね。

 

ソルの練習曲Op.60ー7

F.Sor/Op.60-7 ハ長調 3/8

ハ長調が続きます。原譜では3/4となっていますが3/8のワルツです。
中間部は下属調のヘ長調に転調しています。
中間部はニ短調(ヘ長調の平行調)に転調しますが属音()が支配し、ニ短調に解決せずヘ長調に戻ります。
なかなか洒落てていいですね。